スタッフさんの業務のコツ

精度の高い石膏模型のワンポイントアドバイス

2016/07/13

 口腔内から撤去した印象材表面は唾液や血液などが付着しており、それらは模型の表面を荒らしてしまい、ひどい場合は本来の形態を失うほどになり、技工物の適合精度に影響が出てしまいます。石膏注入前に水洗いをし、印象材表面が乾燥しない程度に水分を残しつつ、水たまりの無い状態で石膏注入をしていただくことが精度の高い模型を作るコツです。


 また、印象体から外した石膏模型にちぎれた寒天印象材などが付着している場合は、印象材が乾燥する前に剥がさなければ模型の表面荒れに繋がってしまい、こちらも技工物の適合精度に影響が出てしまいます。石膏模型に残っている寒天印象材は水分を含んでいればエアーで簡単に除去できますが、乾燥してしまった場合は、石膏模型を水に付けた後にエアーを吹き付ければ除去できます。


 ラボサイドへ渡るころには石膏模型に血液の跡や、寒天などが付着していない状態がベストです。

石膏注入時のポイント

2016/04/01

普段の忙しい業務の中、石膏注入も大切な業務ですが、大量に石膏をつがなければならない時等、注入中に硬化が始まってしまったなんて経験はありませんでしょうか?

●混水比を変えずに硬化時間を遅らせたい場合は、水の温度を低くすること
●石膏注入用の水を専用の容器に入れ、冷蔵庫で保管しておくのがベスト

これからの季節、暖かくなるにつれて石膏の硬化時間も早くなると思いますので水温の管理も必要ではないかと思います。
既に実践されている方もいらっしゃるかと思いますが、参考になれば幸いです。

シェードテイキングのポイントガイド

2015/12/05

撮り方で違いが伝わるポイント
1 シェードガイドを出来るだけ隣在歯に近づける。(前後1㎜以内が望ましい)
2 患者様の歯に一番近いと思われる色のガイドと前後一つづつ違うガイドも一緒に撮影する(3本使用が望ましい)
3 撮影時の患者様の歯牙は出来るだけ濡れている状態にする。(乾燥するとエナメルが白く浮きあがる)
4 診療時間帯による光量の増減が少ないチェアをシェードテイキング用にし、先生、スタッフ間で情報を共有する
5 難シェードの患者様の場合、歯頸部寄りからのアングルを入れる。(色調の細部が見える写真が撮りやすい)
6 支台歯がメタル以外の場合、支台歯のみの写真を撮影する(オールセラミックのみ)
すでに実践されている先生方、スタッフ様もいらっしゃると存じますが、治療の一助になれば幸いです。

このページのトップへ